3年使った一般NISA口座をつみたてNISAに切り替え!変更理由やメリット・デメリットなど
こんにちは、ねるこ(@neruko_toushi)です。
2017年に楽天証券で一般NISA口座を開設し、一般NISA口座で株取引デビューして以来、ずっとNISAの制度をありがたく利用してきた私ですが、それから3年が経ち、ちょっと思うところがありまして、2021年からつみたてNISA口座に変更しました。
どうして変更することにしたのか、そして、途中で変更するのってどうなの?ということについて、私の考えをまとめてみました。
- NISA口座にしようかつみたてNISA口座にしようか迷っている人
- 現在NISA口座利用中だけど、つみたてNISA口座が気になっている人
- NISA口座とつみたてNISA口座の制度の違いや、メリット・デメリットが知りたい人
- NISA口座→つみたてNISA口座の口座変更の方法や変更したらどうなるのか知りたい人
NISA口座/つみたてNISA口座の制度の違い
まずは、この二つの制度の違いを知っておこう!ということで、簡単な制度の違いを。
NISA | つみたてNISA | |
利用できる方 | 日本にお住まいの20歳以上の方(※1)(口座を開設する年の1月1日現在) | 日本にお住まいの20歳以上の方(※1)(口座を開設する年の1月1日現在) ただし、つみたてNISAと一般NISAはどちらか一方を選択して利用可能 |
非課税対象 | 株式・投資信託等への投資から得られる配当金・分配金や譲渡益 | 一定の投資信託への投資から得られる分配金や譲渡益 |
口座開設可能数 | 1人1口座(※2) | 1人1口座(※2) |
非課税投資枠 | 新規投資額で毎年120万円が上限(※3) (非課税投資枠は最大600万円) | 新規投資額で毎年40万円が上限(※3)(非課税投資枠は20年間で最大800万円) |
非課税期間 | 最長5年間(※4) | 最長20年間 |
投資可能期間 | 2014年~2023年 | 2018年~2037年 |
投資対象商品 | 株式・投資信託等 | 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託(対象商品についてはこちら) ○例えば公募株式投資信託の場合、以下の要件をすべて満たすもの ・販売手数料はゼロ(ノーロード) ・信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合0.5%以下)に限定 ・顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること ・信託契約期間が無期限または20年以上であること ・分配頻度が毎月でないこと ・ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと |
まぁ、何が違うかと言ったら、
- つみたてNISA口座はNISA口座より非課税の投資枠が少ない(毎年40万/120万)
- つみたてNISA口座はNISA口座より投資できる期間が長い(最長20年/5年)
- NISA口座は個別株も非課税の対象だけど、つみたてNISAは指定された投資信託のみ
ってことですよね。
NISA口座が先にできた制度で(2014年1月からスタート)、その後からつみたてNISA口座が始まった(2018年1月からスタート)ので、私の周りでは、NISA制度が始まった当初から投資をしてきた人はそのままずっとNISA口座を利用している人が多くて、最近投資を始めた!という人は、つみたてNISA口座を利用している人が多いイメージです。
私が投資デビューしたのは2017年だったので、その当時はまだつみたてNISAの制度は始まってなかったのです。
その後つみたてNISAの制度が始まって、何となく興味はあったものの、まだ新しい制度でやっている人も少なかったし、既にNISA口座を利用していたので、あまり深く考えずにそのままNISA口座を利用してきたのでした。
一般NISAについては、2024年から「新NISA(仮)」への変更が予定されています。
仕組みが2階建て方式になり、ベースの1階部分は年20万円をつみたてNISA対象の投資信託などに積み立て投資を行います。2階部分は現行一般NISA対象商品から、レバレッジのあるリスクの高い商品などを除き、年102万円まで投資できます(すでにNISA口座を保有している場合などは、1階部分の積み立て投資は不要)。
NISA口座/つみたてNISA口座のメリット・デメリット
NISAとつみたてNISAの制度の違い=それぞれのメリット・デメリットに繋がるのですが、表にしてみるとこんな感じです。
NISA | つみたてNISA | |
メリット | ・現物株式など、つみたてNISAでは購入できない金融商品を購入できる ・年間120万円が非課税枠として使える | 非課税期間が20年とつみたてNISAより長い |
デメリット | 非課税期間が5年とつみたてNISAより短い | ・指定された投資信託しか購入できない ・非課税枠は年間40万円のみ |
メリット・デメリットを見ると、NISAの方がメリットが多いように感じられるかもしれません。
非課税枠でつみたてNISAでは買えないような個別株やETFを買いたい人や、年間40万円以上投資したい人はNISA口座にした方が良いと思います。
つみたてNISAって、NISAに比べて独自のメリットがちょっと分かりづらいですよね。
私が何となくつみたてNISAを敬遠していたのも、NISAに比べて明確なメリットがないような気がしていたからです。
私がNISA口座からつみたてNISA口座に変更した理由
そんな風に思っていた私が、NISAからつみたてNISAに切り替えたいと思うようになった理由は…
- NISA口座で買った個別株は、売り時に迷うしストレスになる
- 年間120万円を拠出するのがキツい
- NISAの非課税制度を有効に活用するには、長期保有が大事だと思った
この3つです。
【理由①】NISA口座で買った個別株は、売り時に迷うしストレスになる
3年NISA口座で個別株を買ってみて、思ったことなんですが…
NISA口座で保有している個別株って、売りたいときに色んな邪念が出てきて売り時を見誤りがちなんですよ。
上がっている場合、せっかくNISAで買ったんだから…と売りたい時に売れなかったり。
かといって、ちょっとプラス、せっかくNISAで買ったのにもったいない、と思ったり。
プラスの時はまだいいんですが、問題は下がり始めた時。
NISA口座で買った株は損益換算できないんですよね。
なので、NISA口座の株を損切りするのって躊躇してしまうんです。せっかくNISAで買ったのに…という思いも出てきますしね。
これから明らかにもっと下がりそう、という時でも、迅速な損切りができなくなりがちなんですよね。
そんなわけで、NISA口座で個別株を買うのって、個人的にあまり良いと思えないので、「個別株が買える」というNISAのメリットを、メリットだと感じられなくなってきたのです。
【理由②】年間120万円を拠出するのがキツい
つみたてNISAに比べて、非課税枠が大きいのはNISAのメリットでもあるんですが、年間120万円を投資に回すのって、結構キツい!!
私の場合、NISAの運用は自分のお小遣いのみでやってるので、働いているとはいえ、自分の懐から安定して120万円拠出するのって結構大変で。
これまではNISAで買った株が上がったら売却して、そのお金でまたNISA枠で個別株を買って、という感じでNISA枠を使い切ってたんですが、そうすると短期〜中期の保有になっちゃうんですよ。
NISAで買うものって、長期保有してこそ、NISAの非課税というメリットを享受できるので、NISA枠を使い切ることを目的に短期売買するのはもったいないんですよね。
我が家はジュニアNISAもやっていて、そちらも年間80万円拠出しているので、投資にお金を回すために家計がカツカツ!みたいな状況になっていて。
さらに、もうすぐ第二子が生まれる予定で、生まれたら第二子のジュニアNISAを開設して、そちらでも年間80万円運用したいので、自分のNISA口座に120万円も用意する余裕はなくなりそうなのです。
これは、各自の懐事情によると思うのですが…
私の場合、毎年120万円拠出できるというNISAのメリットが、逆に苦しく感じるようになったんです。
【理由③】NISAの非課税制度を有効に活用するには、長期保有が大事だと思った
理由の3つ目は、NISAで保有する金融商品は、長期保有したいからです。
で、長期保有するなら、個別株より投資信託の方が安心ですし、つみたてNISAの方が非課税期間が長いのでメリットが大きいです。
一般NISA口座で個別株を購入して、短期で上がって、それを売却して売却益を丸々懐に入れる…というのができればいいですが、難しいですし、そんな簡単に上手くはいかない、ということが3年経って分かりました。笑
なので、投信をコツコツ購入して、長期でストレスなく保有して運用する方が株取引の才能がない自分には合っているのかな、と思った次第です。
NISA口座からつみたてNISA口座への変更する時の注意点など
NISA口座からつみたてNISA口座への変更する時の注意点がいくつかあるので紹介します!
- 一般NISAで今年の投資枠を1円も使っていない場合は、9月30日までに変更手続きを行えば、当年中につみたてNISAへの切り替えができる
- 一般NISAで今年の投資枠を使っている場合は、10月1日以降から変更手続きが可能で、つみたてNISAへの切り替えは翌年度からになる
- 一般NISAの資産は5年間非課税でそのまま保有できる
- 一般NISAとつみたてNISAの変更は同一金融機関か別の金融機関かで手続きが異なる
- 一般NISAでの非課税期間が終わった時につみたてNISAを利用していた場合は、一般NISAのロールオーバーができない
私は既に2020年に一般NISAで今年の投資枠を使っているので、つみたてNISAへの切り替え手続きができるのは10月からです。
現在楽天証券でNISA口座を開設しているのですが、金融機関の変更はせず、そのまま楽天証券でつみたてNISAを利用するつもりです。
(追記)楽天証券で一般NISA→つみたてNISAに変更した時の失敗談
10月に入ってから、早速楽天証券で一般NISA→つみたてNISAに変更申請し、無事に11月中に変更できました。
そして、12月上旬につみたてNISAで毎月5万ずつ投資信託(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))を積み立てる設定にしたはずなんですけど、できてませんでした。笑
積み立てが、つみたてNISAじゃなくて、一般NISAで積み立てる設定になってたみたいです。
2020年までは一般NISAで、2021年からつみたてNISAに切り替わるので、2020年中につみたてNISAで積み立てる設定はできなかったみたいで。
しかも、積み立てNISAって、毎月の積み立ての上限が33,333円って決まってるんですね!
知らなかった。楽天証券だけなのかな?
そんなわけで1月からの積み立て設定は間に合わず、2月分からの積み立てとなりました。
楽天証券の場合、1月に積み立てそびれた分を他の月に均等に積み増しして積み立てる設定ができたので、2月から、33,333円に増額3,030円の設定で積み立てることになりました。
【まとめ】途中で変更したっていいじゃない
調べてみたら、私のようにNISAからつみたてNISAに切り替えようか迷っている人って、結構多いみたいですね。
どちらかのNISA口座を利用してみて、やっぱり違うかな、と思ったら、途中で変更したらいいんです!
NISA口座の切り替えは、金融機関ごと変えるのでなければ簡単にできますし、大きなデメリットがあるわけではありません。
一般NISA口座もつみたてNISA口座も、どちらもメリットがありますが、より自分に合ったものが選べると、ストレスなく資産運用できるはずです。
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