楽天&SBI証券で貸株サービスを利用して3年!感じたメリットとデメリットまとめ
貸株サービスって何?
私は、楽天証券とSBI証券で「貸株サービス(貸株)」を利用しています。
最初は、あまり意味も分からないままに、ちょっとビビりながらもとりあえずやってみよう精神で始めたのですが、利用して3年以上たったので、これまでを振り返りつつ、貸株のメリット・デメリットをまとめてみました。
貸株のメリット
貸株のメリットは、保有している株を貸し出すことで、貸株金利という形でお金を貰うことができること、これにつきます。
貸株はどんな人におすすめ?
特に、私のように、
- 国内の個別株がメイン
- マザーズやジャスダック、東証2部等の小型株が好き
- 優待目的で買った株は少ない
- 短期ではなく長期投資
というようなタイプは、持ち株の貸株金利が高い場合が多く、保有株が有効活用できるのでおすすめです。
私も、塩漬け株を貸し出すことで毎月なかなかの額の貸株金利を得ることができて、含み損生活の慰めになっています。
貸株のデメリット
メリットがあれば、もちろん、デメリットもあります。
①優待や配当を貰うには設定が必要
貸株する時に、よく言われるデメリットとして、貸し出し中は配当や優待がもらえない、というのがありますが、多くの証券会社で、配当や優待を貰えるように、権利確定日には自動返却するよう設定できます。
証券会社によって違うので、利用している証券会社の貸株設定について調べてみてください。
ちなみに楽天証券では、貸株をするときに「金利優先」と「株主優待優先」と「株主優待・予想有配優先」が選べるようになっていて、「株主優待・予想有配優先」にしておけば、株主優待や配当金の権利確定日に、自動的に口座に株式が返却されて、株主優待や配当金の権利が取得できます。
②長期保有特典は付かない可能性大
長期保有特典など、長期で保有することによる不随条件がついている優待はもらえなくなる可能性が高いです。
貸株に出すと、手放したと見なされるからですね。
よく、貸株にしたせいで長期保有特典が消えちゃった、という失敗談を目にするので、長期保有特典が欲しい株は、貸し出さないように注意が必要です。
③貸株金利や配当金相当額は「雑所得」になるので原則確定申告が必要
貸株金利や配当金相当額は「雑所得」になるので原則確定申告が必要になります。
確定申告についてですが、原則必要、とされていますが、年収2,000万円以下のサラリーマンの方で給与所得以外の所得が20万円以下の場合など、一定の要件を満たす場合は確定申告不要になります。
一般的な会社員はこの条件に当てはまる方が多いと思いますので、会社員投資家にとってはこれはデメリットになる方は少ないかと思われます。
④NISA口座で買付けた株式は、貸株対象外
これ、私には盲点だったんですけど、NISA口座の株は貸株にできないんですよね。
なので、貸したい株がNISA口座の株である場合は、貸株は出来ないです。
⑤証券会社が破綻した場合は、貸した株が戻ってこない
これは、デメリットというか…。
このレベルのリスクまで考えてたら、そもそも株なんて出来たもんじゃないので、何とも言えないんですけど、利用している証券会社の破綻の兆候を嗅ぎ取ったら、早急に貸株はやめた方がいいですね。
貸株を始める時に、不安に思っていたこと
私は株初心者な上に貸株についてもよく分かっていなかったので、始めるまではこんな不安がありました。
貸株した株って、売りたい時にすぐに売れないんじゃないか?
売りたいときに売れます。
貸してない株と特に変わりません。
貸株を辞めたくなった時にすぐ辞めれないんじゃないか?
すぐに辞められます。
アマゾンプライム並みに簡単に辞めさせてくれます。
始める時と同じ設定で、貸株をやめたい株を貸株の対象から外すだけです。
「株主優待・予想有配優先」にしておけば優待も配当もちゃんと貰えるんだよね、大丈夫だよね?
私は、貸株は全て「株主優待・予想有配優先」で貸し出しているのですが、今のところ配当も優待もちゃんと貰えています。
貸株金利は雑所得になって確定申告とか色々めんどくさいって聞いたけど、どうなんだろう?
「デメリット2」に書いたように、確定申告は、年収2,000万円以下のサラリーマンの方で給与所得以外の所得が20万円以下の場合など、一定の要件を満たす場合は不要です。
私の場合は、年収は2,000万を超えることなんてないですし(夢のまた夢のそのまた夢)、給与所得以外の所得(貸株金利を含め、副業で得た収入のこと)も20万円を超えないので、確定申告は不要でした。
貸株サービスから私が今までに貰ったお金の合計
私は2018年の6月から貸株を始めていますが、2020年中に貸株でもらったお金は、合計24,856円!
(ちなみに2019年中にもらった合計は36,200円でした)
貸し出している銘柄の総額は大体200万くらいです。
200万を貸し出して、年間で2万5千円くらい貰えているので、利益率は1.2%くらいと、なかなかではないでしょうか。
私の場合、貸し出している主力株(スタジオアタオ)の貸株利率が3%で、なかなか高い方であるため、このような結果になっております。
月によって貸株金利のバラつきがありますが、貸している株の銘柄はほとんど変わっていないので、この変化は貸している銘柄の株価が変動したり、利率が変わった影響によるものです。
貸株の利率は週次で決まるのですが、0.1%〜16%(時期によって変わります)と銘柄や時期によって大きな差があります。
【貸株の裏話】利率が高い株ほど、下落のリスクが高い?
さて、貸株サービスを利用する側としては、貸し出す株の貸株利率が高ければ高いほどいい気がしますが、実はそうとも言い切れません。
自分が貸し出した株は、証券会社を通じて、主に機関の空売りなどに使われます。
つまり、
貸株利率が高い=空売りしたい数が多い=株価下落のリスクが高い
ということでもあるんです。
なので、持ち株の貸株利率が高いことは、素直に喜べるわけではないですし、貸株に出すために、貸株利率の高い株を買う、というのはやめておいた方がいいです。
デメリットもありますが、長期保有特典がある株を持っておらず、塩漬け株を手放すつもりもなく、確定申告がいらない条件に当てはまる私には、貸株によるデメリットは今のところほとんど感じられません。
「株主優待・予想有配優先」にしておけば、配当や優待もちゃんと貰えているので、メリットのみ享受している感じです。
NISAで保有している株も貸株に出せたらいいのになぁ…と思っているくらいです。
これから貸株サービスを利用する方は、デメリットを踏まえつつ、賢く利用してくださいね!