【2021年版】FP2級と3級の違いはどこ?受検資格・試験内容・受講料などを比較
こんにちは、FPの試験勉強中のねるこです。
2021年にFP2級を受検予定なのですが、なかなか勉強が大変です…。
2019年に3級を受けたんですが、勉強した内容はすっかり忘れています。笑
FP3級と2級は似ているところが多いのですが、もちろん異なる部分もあります。
今回は、私のようにFP3級→2級にステップアップする人向けに、FP3級と2級の違いについて紹介しようと思います。
FP試験を受けられる試験実施機関は以下の2つがあります。
- 一般社団法人 金融財政事情研究会(金財)
- NPO法人 日本ファイナンシャルプランナーズ協会(日本FP協会)
試験内容や試験方法はほとんど同じですし、どちらで受検しても問題なくFP資格がもらえますが、ここでは「日本FP協会」で受ける場合について説明しています。
【違い①:受験資格】3級は誰でも受けられるけど、2級は受検に条件有
まず一つ目の違いは、受検資格のあるなしです。
上の画像のとおり、3級は誰でも受けられますが、2級は誰でもというわけではありません。
3級に合格すると2級を受けられるので、私のように専門外でFPに挑戦する人は、まず3級に合格してから、2級に挑戦する、というルートが一般的かと思います。
【違い②:出題形式など】2級の実技試験は記述式
最も大きな違いは、出題形式です。
等級 | 試験種類 | 出題形式 | 問題数 | 制限時間 | 合格基準 |
3級 | 学科 | 筆記(マークシート形式) | 60問 | 120分 | 36点以上(60点満点) |
3級 | 実技 | 筆記(マークシート形式) | 20問 | 60分 | 60点以上(100点満点) |
2級 | 学科 | 筆記(マークシート形式) | 60問 | 120分 | 36点以上(60点満点) |
2級 | 実技 | 筆記(記述式) | 40問 | 90分 | 60点以上(100点満点) |
上の表のとおり、3級は全てマークシート形式なのですが、2級は実技試験の方が記述式なのです。
3級の実技試験に比べて問題数も多いので、制限時間も長くなっています。
記述式はマークシート形式と違って勘で選ぶことができないので、難易度も高まります。
より正確な知識が必要になるということです。
【違い③:受講料】2級の方が費用がかかる
試験方法が異なるので、当然受講料も異なります。
学科 | 実技 | 合計 | |
3級 | 3,000円 | 3,000円 | 6,000円 |
2級 | 4,200円 | 4,500円 | 8,700円 |
学科試験と実技試験の受講料を合わせた合計額は、受講料は2級の方が2,700円高くなっています。
【違い④:試験範囲】2級の方が試験範囲が広い
3級も2級もだいたいの試験範囲は同じなのですが、2級の方がちょっと試験が範囲が広いです。
下の2級の学科試験の出題範囲のうち、太字+マーカーの項目が、3級にはないものの、2級では出題される項目です。
2級の出題範囲(学科試験)
A ライフプランニングと資金計画
- ファイナンシャル・プランニングと倫理
- ファイナンシャル・プランニングと関連法規
- ライフプランニングの考え方・手法
- 社会保険
- 公的年金
- 企業年金・個人年金等
- 年金と税金
- ライフプラン策定上の資金計画
- 中小法人の資金計画
- ローンとカード
- ライフプランニングと資金計画の最新の動向
B リスク管理
- リスクマネジメント
- 保険制度全般
- 生命保険
- 損害保険
- 第三分野の保険
- リスク管理と保険
- リスク管理の最新の動向
C 金融資産運用
- マーケット環境の理解
- 預貯金・金融類似商品等
- 投資信託
- 債券投資
- 株式投資
- 外貨建商品
- 保険商品
- 金融派生商品
- ポートフォリオ運用
- 金融商品と税金
- セーフティネット
- 関連法規
- 金融資産運用の最新の動向
D タックスプランニング
- わが国の税制
- 所得税の仕組み
- 各種所得の内容
- 損益通算
- 所得控除
- 税額控除
- 所得税の申告と納付
- 個人住民税
- 個人事業税
- 法人税
- 法人住民税
- 法人事業税
- 消費税
- 会社、役員間および会社間の税務
- 決算書と法人税申告書
- 諸外国の税制度
- タックスプランニングの最新の動向
E 不動産
- 不動産の見方
- 不動産の取引
- 不動産に関する法令上の規制
- 不動産の取得・保有に係る税金
- 不動産の譲渡に係る税金
- 不動産の賃貸
- 不動産の有効活用
- 動産の証券化
- 不動産の最新の動向
F 相続・事業承継
- 贈与と法律
- 贈与と税金
- 相続と法律
- 相続と税金
- 相続財産の評価(不動産以外)
- 続財産の評価(不動産)
- 不動産の相続対策
- 相続と保険の活用
- 事業承継対策
- 事業と経営
- 相続・事業承継の最新の動向
法人関係の項目が追加されている感じですね。
2級の出題範囲(実技試験)
Ⅴ 資産設計提案業務
- 関連業法との関係及び職業上の倫理を踏まえたファイナンシャル・プランニング
- ファイナンシャル・プランニングのプロセス
- 顧客のファイナンス状況の分析と評価
- プランの検討・作成と提示
実技試験は4つ目の「プランの検討・作成と提示」が2級で追加される項目です。
日本FP協会の2級試験の実技試験の科目は上記の「資産設計提案業務」のみなんですが、金財の2級試験の実技試験の科目は以下の4つから一つ選択する方式になってます。
- 個人資産相談業務
- 生保顧客資産相談業務
- 中小事業主資産相談業務
- 損保顧客資産相談業務
違いを理解してしっかり対策しよう!
FP3級と2級の違いはこんな感じです。
2級は3級と被る部分も多いですが、しっかりレベルアップした内容になっています。
ですが、基本的に3級がベースになっているので、3級でしっかり勉強していれば、2級の内容も頭に入りやすいです。
違いを理解して、しっかり対策しましょう!
※参考書は3級のときからこのシリーズを使っています!
分かりやすくておすすめです。