【保険を解約しようか迷っている方へ】ジブラルタ生命の米国ドル建終身保険を、払済保険に変更した話
私は、悩みに悩んで、5年ほど入っていた貯蓄型の生命保険(ジブラルタ生命の米国ドル建て終身保険)を払済保険に変更しました。
最初は解約するつもりだったのですが、色々と調べたり、保険の窓口に相談したりした結果、払済保険に変更した方が自分にとってはメリットが大きかったので、解約ではなく、払済保険への変更を選びました。
- 貯蓄型の終身保険に入るべきか迷っている人
- 貯蓄型の終身保険を辞めたい人
ジブラルタ生命の米国ドル建終身保険について
社会人になって間もない頃に、あまり深く考えずにジブラルタ生命の生命保険と医療保険に入りました。
友人がジブラルタに入社して、話を聞くうちに入ってもいいかな、と思ったんです。
今回変更したのは生命保険(米国ドル建て終身保険)の方です。
入った時はいまいちピンときていませんでしたが、ドル建ての死亡保険で、私が入ったものは、なんと死亡時に20万ドル(日本円に換算すると、なんと2千万円以上!)支払われるというものでした。
そして、私の場合は、60歳を超えたあたりから、解約しても払い込んだ金額より多い金額が戻ってくる、という内容でした。
つまり、貯金にもなるというものです。
60歳まで頑張れば損をしないんだから、老後の貯金としていいかな、と思ったのです。
私が今までに払った保険料と、解約した場合の返戻金
以来、5年ほど、毎月2万円以上の金額を保険代として支払ってきました。
今まで払い込んだ金額は150万円ほどになります。
毎月2万円って、私にとってはかなり大きな額です。
でも、固定で引き落されると、こんなに大きな額でも、何も思わなくなるもので。
ずっと大きな疑問も持たずに保険料を払っていた私ですが、投資を始めてから、お金の知識が少しずつ増えてくると、この保険に払うお金って勿体ないなぁ、自分で運用したいなぁと思うようになりました。
ですが、今解約しても払った金額の半分も戻ってこない(解約返戻金は70万程度でした)し、損だから、という気持ちで今まで続けてきたのです。
保険って、「安心を買う」という部分が大きいので、私のように損得で考えるべきではないですし、ましてや得をしたい!なんて考えは浅はかなのかもしれません。
でも、貯蓄型の保険は、私がそうだったように「〇歳以上になれば、解約すると払った金額より多く戻ってくる」という返戻率の高さを誘い文句にする営業が多いです。
そのため、今までに払い込んだ保険料を無駄にしたくない、という気持ちで、解約したいと思いながらもやめられない人は多いのではないでしょうか。
貯蓄型の保険、解約ではなく払済保険への変更という選択をとりました
最初、私はこの保険を解約するつもりでした。
今まで払った額の半分しか戻ってこないとしても、もう貯蓄型の保険にお金を払いたくない、という気持ちでした。
というか、「払済保険に変更する」という選択肢があることを知らなかったのです。
「払済保険」という言葉も、「払済保険に変更する」ってどんなことかも知らなったのです。
「払済保険」とは、変更時の解約払戻金を一時払の保険料に充当して保障額の少ない保険に変更することで、契約の保険期間を変えずに以後の保険料の払い込みをなくすことができる制度です。
払済保険に変更することで、保険を解約をすることなく、以後の保険料の払い込みをなくすことができます。
払済保険のメリット
1.以降の保険料を払わなくてよい
私にとってはこれが一番魅力的なメリットでした。
特に、貯蓄型の保険は、保険料が高いですよね。
払わなくてよくなれば、家計の負担も減ります。
2.保険金額は減るが、保障を受け続けることができる
払い済み保険に変更すると、その後の保険料を払わなくてよくなるので、その代償として保険金額は減ります。
仕方ないです。
でも、保険を解約するわけではないので、保証を受けることはできるんです。
3.払済保険に変更後も解約返戻金は増えていく
貯蓄型の保険を早い段階で解約すると、解約返戻金は払い込んだ額に対してかなり少なく感じる額になります。
払い済み保険に変更した直後は、解約を選択した場合と解約返戻金は変わりませんが、10年、20年と経つにつれて、解約返戻金は増えていきます。
払済保険のデメリット
1.保障は続くが、保険金額が小さくなってしまう
メリット2と表裏のデメリットです。
保証は続きますが、死亡時に貰える保険金は払い済み保険に変更するとガクッと下がってしまいます。
2.特約・配当金などは消滅してしまう
変更する保険に特約や配当金がついていた場合は、受けることはできなくなってしまいます。
3.変更すると、変更する前の保険内容に戻すことができない
後で、やっぱり変更しない方が良かったなぁ…と思っても、もう元の保険内容に戻すことはできません。
決断は慎重に行いましょう。
メリットとデメリットを踏まえて、私の結論
私の場合は、
- とにかく保険料を払いたくない!
- 小さな子供がいるものの、私の収入メインで暮らしているわけではないので、死亡保障はそれほど必要ではない
- 解約返戻金が今すぐ欲しいわけではない
- なるべく損はしたくない
- とにかくもう保険料は払いたくない!!!!!
- 医療保険には別に入っている
という状況だったので、生命保険(ジブラルタ生命の米国ドル建て終身保険)を払い済み保険に変更することを選択しました。
私にとっては、
- 変更後はもう保険料を払わなくて良いこと
- 今変更しても葬式費用程度の死亡保障は出る(私の場合、300万程度は出る)こと
- 払済後も解約返戻金が増えていくこと
が魅力的でした。
今解約すると、150万程度振り込んだ保険料のうち70万ほどしか戻ってこない計算なのですが、5年後には10万弱くらい増えて、80万程度になりそうです。
その後も解約時期が遅くなればなるほど解約返戻金は増えていきます。
(もちろん為替の変動リスクやら色々あるので実際どのくらい増えるかは分かりません)
今まとまったお金が必要なわけではないので、数十年後かに、解約返戻金がもっと増えた頃に解約してもいいかな、とも思ってます。
そして、これからは今までこの保険に払っていたお金でイデコを始めて、自分年金を作るつもりです。
【番外編】延長保険に変更する、契約転換制度を利用する、という方法もあり
私はこの保険の見直しをきっかけに、お金に関する制度や仕組みをちゃんと知らないと損をする!と実感して、FP(ファイナンシャルプランナー)の勉強を始めました。
FPの勉強する中で、今入っている保険を見直したいときに、払い済み保険に変更すること以外にも、いくつかの方法があることを知りました。
具体的には、
- 延長保険への契約変更
- 契約転換制度の利用
があります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
継続した方がいいタイプもいます
私は「払い済み保険に変更する」という選択をとりましたが、人によってベストな選択は異なります。
例えば、
- お金はあればあるだけ使ってしまう
- お金の管理は苦手だし、資産運用もめんどくさい
- 貯蓄型の保険以外に老後のお金を用意していない
- 一家の大黒柱なので、死亡保障はそれなりに必要
という人は、今貯蓄型の保険に入っているなら、払い済み保険に変更するのではなく、継続した方がいいかと思います。
最後に、この記事を最後まで読んでくださった方へ。
もし、保険の継続について迷われている場合は、色々な状況があると思いますので、ご自分に合った良い決断ができますように。
1人で悩まず、保険会社のコールセンターに電話したり、中立な立場の専門家(保険相談など)に相談するのもおすすめです。