【SBI証券→楽天証券】個別株を移管申請!無料で簡単にできました
こんにちは、ねるこ(@neruko_toushi)です。
ここ数年で保有している証券口座の数が増えまして。複数の証券口座でちょこちょこ売買するうちに、どの証券口座でどの株を持っている(いた)のか分かりづらくなってしまいました。
証券会社ごとに面白い取組があるし、新規開設キャンペーンもあるので、ちょっと慣れてくると、色んな口座を作りたくなってくるんですよね。
この状態を脱却すべく、今後は証券口座ごとに用途を分けて管理したいと思っています。
(ちなみに今5つ証券口座を持ってるんですけど、楽天証券:国内株用、SBI証券:外国株用、ストリーム:短期用、SMBC日興証券:優待クロス用、LINE証券:単元未満株投資用、みたいな感じにしようかなと思ってる…)
現在は特に国内株を色んな証券口座で買っている状態なので、楽天証券へ株を移管させて整理することにしました。
株の移管とは?
保有している株式は、現在保有している証券会社の口座から別の証券会社の口座に移すことが可能です。
「証券保管振替機構(ほふり)」を通じて他の証券会社に移します。
これを「株の移管」と言います。
移管手続きの方法
移管手続きは証券会社によって異なりますが、だいたいこのような感じです。
- 移管元の証券会社に「口座振替依頼書」もしくは「特定口座内上場株式等移管依頼書」を請求する
- 必要事項を記入し、添付書類を用意して提出する
- 1週間~3週間程度で移管手続が完了するので、出庫先、入庫先の証券口座で反映されているか確認する
証券会社によって、オンラインで完結したり、出庫だけじゃなく入庫の時も申請が必要だったりするので、詳しくは移管したい証券会社のサイトを確認してくださいね。
私は先日SBI証券(特定口座・源泉徴収あり)から楽天証券(特定口座・源泉徴収あり)へ国内株式を移管申請したのですが、SBI証券の公式サイトから「特定口座内上場株式等移管依頼書」を取り寄せて、証明書(私は免許証のコピーにしました)と一緒に提出するだけで完了しました。
参考までに、私の場合は以下の時系列で移管が完了しました。
- 9月28日(火):SBIの公式サイトから移管依頼書類を取り寄せ
- 10月1日(金):移管依頼書を送付
- 10月8日(金):SBI証券から移管申請した銘柄が消える
- 10月13日(水):楽天証券に移管申請した銘柄が反映される
移管するメリット
移管には手間がかかりますが、手間をかけるメリットはあります。
- 株をまとめることで管理が楽になる
- 保有証券を変えても、取得単価や取得日を引き継いで保有できる
※特定口座(特定預り)間の移管の場合 - 益出し・損出ししたくない株を売却することなく保有証券を変えられる
- 長期保有特典のある優待株を売却することなく保有口座を変えられる
- 手数料の安い証券口座に移すことで節約できる
- 信用取引をしているネット証券に移すことで担保(代用有価証券)が増える
私は①と③にメリットを感じて移管しました。
②については、取得単価や取得日は、特定口座(特定預り)間の移管の場合は引き継がれますが、一般口座から一般口座等だと取得日も取得単価も引き継がれないので注意してくださいね。
④については、移管をしても株主番号が変わるわけではないので、基本的には長期保有の特典が消えることはありません。
が、これも絶対変わらないとは言い切れないので、心配な場合は証券会社や信託銀行に確認するか、LINE証券やSBIネオモバイル証券が提供している単元未満株取引というサービスで1株だけでもいいので株主になっておくなどの対策をしておくと安心です。
移管する時の注意点
手続きは簡単ですし、メリットも多い移管ですが、注意点もあります。
保有株の一部だけを移管することはできない
200株保有しているうちの100株を移管するなど、保有している株数のうち、一部の株数を移管することはできません。移管する場合は全株数を移管することになります。
ただ、A株式とB株式のうち、A株式のみを移管するなど、保有している銘柄のうち一部を移管することはできます。
移管先に取り扱いがあるか
移管したい金融商品が移管先でほとんど取扱いされていない場合(マイナーな投資信託や、整理銘柄、監理銘柄など)や、移管したい株が単元未満株の場合などは注意が必要です。
移管先に移管できるか確認するか、移管しないほうが無難です。
口座の種別(特定・一般・NISA)
特定口座で保有している株は特定口座、一般口座で保有している株は一般口座にしか移管できません。
移管元と移管先の口座の種類が一致しているかどうか確認しましょう。
特定口座(特定預り)→特定口座(特定預り)の移管は取得単価が引き継がれますが、それ以外は入庫日の基準値段で補正されるので気をつけてください。取得日も入庫日になります。
また、NISA口座で保有する金融商品は、非課税扱いのまま他の金融機関に移管することはできません。
いったん特定口座か一般口座に振り替えてから、課税扱いとして移管することになります。
移管申請した株の売買について
移管申請した銘柄の取引を行った場合は、移管手続の取次ぎが中止されますので移管が完了するまで売買しないようにしましょう。
また、株が消えている(正確には消えてないですが、移管元にも移管先にも無い状態)時は売却はできないので、例えば決算などの株価が大きく変動するタイミングで移管すると、売却したくてもできない状態になります。
なお、特定口座銘柄を一部売却している場合、その売却注文の受渡日以降に手続きが可能となります。
移管にかかる手数料
基本的にどの証券会社でも移管は可能ですが、手数料は異なります。
私が口座開設している証券口座の移管手数料はこのような感じでした。
国内株 | 米国株 | 投資信託 | |
SBI証券 | 出庫:無料 入庫:無料 | 出庫:無料 入庫:無料 | 出庫:1銘柄3,300円(税込) 入庫:記載なし |
楽天証券 | 出庫:無料 入庫:無料 | 出庫:無料 入庫:無料 | 出庫:1銘柄3,300円(税込) 入庫:無料 |
SMBC日興証券 | 出庫:記載なし ・特定口座の場合:1,000円(税込)/銘柄毎 ・一般口座の場合:無料 入庫:無料 | 記載なし | 記載なし |
ざっと見た印象だと、ネット証券は株式であれば無料で入出庫できる会社が多いですが、大手証券は入庫は無料でも出庫にはお金がかかる会社が多いです。
また、個別株は無料の証券会社も多いですが、投資信託はお金がかかる会社がほとんどです。
会社によっては投信は移管できない場合もあります。
投資信託の保有口座を変えたいのであれば、金融商品の性質的にも、移管するのではなく、一度売って、保有したい証券口座で買い直す方が良いかもしれません。
株式を移管して整理することで管理しやすく
移動させたい口座で売却して、保有したい口座で買い直せば移管の手間はかかりませんが、益出し(損出し)したくない場合ってありますよね。
売買手数料もかかりますし。
移管手数料が無料なら、多少手間と時間がかかっても移管するメリットはあるかと思います。
ただし、移管手続きをする際は、出庫する証券会社と入庫したい証券会社の移管についての詳細をよく読んで、思ってたのと違ったーっ!!!とならないようにしてください!