【結論】色々やったけど、結局ワーママには投資信託の積み立てがベストな気がする
先日取材を受けて、マネコミ!(みんなのお金のギモンを解決する、情報コミュニティ)というサイトでインタビュー記事を掲載していただきました。
このインタビューで、自分の投資のきっかけや投資方法についてお話ししたのですが、「忙しいワーママは、インデックス型の投資信託を積み立てるのがおすすめです」といった趣旨のことも話したんです。
もちろん、投資は自分で考えて自分で決めることなので、人の投資に口を出すつもりはありませんし、私には人にアドバイス出来る資格も経験も実績もありません。
今まで、何だか恐れ多いというか恥ずかしくて、おすすめの投資法についての記事はほとんど書いていなかったのですが…
でも、こんな風に記事にしていただいて、改めて、「どうして私はインデックス型の投資信託が良いと思っているのか」について、自分のブログで理由や経緯をもうちょっと整理したい、詳しく書きたい、と思うようになりました。
というわけで、私がワーママにインデックス型の投資信託の積み立てをおすすめしたい理由をお話しします。
インデックス型の投資信託の積立投資ってどんな投資方法?
投資信託(投信)は、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。
インデックス型は投資信託の種類というかタイプの一つで、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)など、特定の指数と同じ値動きをするように設計された投資信託のことです。
インデックス型と対になる言葉として、「アクティブ型」というのもあります。
アクティブ型は、市場平均よりも良いリターンを得るように、銘柄選択や投資手法などを独自に組み合わせた投資信託。
ですが、「長期的には、アクティブ型よりインデックス型の方が良い成績を出している」という統計が出ています。
東証マネ部:投資信託のインデックス型とアクティブ型は何が違う?
そして、積立投資とは、定期的に決まった額、同じ金融商品を買って、増やしていく投資方法のこと。
例えば、毎月1日に1万円分購入する設定にすれば、1年で12万円積み立てることになります。
つまり、「インデックス型の投資信託の積立」とは、一定間隔で一定額、決まった投資信託を購入して、だんだんと投資額を増やしていく投資方法のことです。
インデックス型の投資信託の積立投資のメリット・デメリット
この投資方法にどんなメリットがあるのかというと…
- 一度設定すれば後はほったらかしにできるので、ストレスが少ない
- 少額(100円〜)から購入できるので、自分に合った投資金額を設定できる
- 投資のプロ(ファンド)が代わりに運用してくれるので、投資の経験が浅くても安心感がある
- リスク分散効果が高い(分散投資・ドルコスト平均法)
- 売買手数料は基本的に無料
メリットはこんな感じです。
投資信託は、株式などの他の金融商品に比べて、少額から購入できること、リスク分散効果が高いことが大きなメリットです。
積立投資にして、長期運用することで、リスクはさらに低くなります。
もちろん「投資」なので、貯金のように元本が保証されているわけではありません。
ですが、私は信頼のおけるインデックス型の投資信託を数十年スパンで積み立てて長期運用をする場合、将来的に元本割れするリスクは少ないし、むしろ同じ額を銀行に預けるより安心感があると考えています。
一方、デメリットは
- 優待や分配(配当)がもらえないので楽しみが少ない
- 勉強しなくても続けられるので、投資の知識や経験はあまり増えない
- 短期でハイリターンは見込めない
- 信託報酬などの運用手数料がかかる
- 元本保証はない
- 売却益には課税がある
こんな感じですかね。
①〜③のデメリットは、「インデックス型の投資信託の積立投資」という投資方法のメリットの裏返しでもあるのですが…
インデックス型の投資信託は、複利の効果を最大限にするため、基本的に分配金は0円なんですよね。
投資信託なので優待もないです。
とにかく将来のリターンを最大限にするために注力した商品なので、優待や配当のような、定期的なおこぼれというか、商品を保有している人へのご褒美のような楽しみがないんですよ。
個別株のように価格の変動もそれほど激しくないので、上がり下がりを楽しんだり、決算をチェックしたり、株主総会に参加したりといった楽しみもありません。
(急落のストレスや手間が少ないのはメリットですが)
保有する楽しみを挙げるとすれば、ちょっとずつ価値が上がっていくのを楽しむという、それだけになります。笑
基本的にほったらかしで何も考えなくても運用できるので、それはメリットではあるのですが、裏返すと②「勉強しなくても続けられるので、投資の知識や経験はあまり増えない」というデメリットになります。
しばらく投資の勉強をして感じたことなんですが、インデックス型の投信の積立って、数ある投資方法の中でも低リスクでリターンが見込めて、投資経験が豊富な人が最終的に最適解はコレ!、って言うような投資方法だと思うんです。
で、最初から最適解をずっと選べる賢者はいいんですけど、慣れてくると色んな投資に手を出したくなるもんなんですよね。
①で書いた通り、投信積立って続ける楽しみが少ないので、ずっと投信積立だけを続けるのって結構きついんですよ。
若ければ多少投資で失敗したとしてもリカバリーできるので、多少リスクが合っても他の投資方法に挑戦するのもありかな、と個人的には思います。
④の「信託報酬などの運用手数料がかかる」についてですが、これは投資信託に共通するもので、プロ(ファンド)に代わりに運用してもらっているので、その費用として運用手数料がかかるんですよね。
なので、この運用手数料がなるべく安い投資信託を選ぶのが大事です。
⑤「元本保証がない」、⑥「売却益に課税がある」というデメリットは、インデックス型の投資信託に特有のものではなく、株式やETFなどその他の金融商品にも共通するデメリットです。
メリットでもお話ししましたが、投信の積立は長期で行えば他の金融商品を買うより元本割れのリスクは圧倒的に少ないので、特筆するデメリットではないです。
また、NISA口座(一般NISA口座、つみたてNISA口座、ジュニアNISA口座)であれば、課税はありませんのでそもそもデメリットにはなりません。
投信の積立をするなら、つみたてNISA口座がベスト
メリット・デメリットを踏まえると、インデックス型の投資信託を積立するなら、「つみたてNISA」で積立するのがベストです。
つみたてNISAは名前の通り、投資信託を積み立てるのに最適なNISA口座です。
毎年40万円を上限として、最長20年間非課税で投資ができます。
(20年間で最大800万円の非課税投資枠をゲットできる、ということ)
利用できる方 | 日本にお住まいの20歳以上の方(※1)(口座を開設する年の1月1日現在) ただし、つみたてNISAと一般NISAはどちらか一方を選択して利用可能 |
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非課税対象 | 一定の投資信託への投資から得られる分配金や譲渡益 |
口座開設可能数 | 1人1口座(※2) |
非課税投資枠 | 新規投資額で毎年40万円が上限(※3)(非課税投資枠は20年間で最大800万円) |
非課税期間 | 最長20年間 |
投資可能期間 | 2018年~2037年 |
投資対象商品 | 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託(対象商品についてはこちら) ○例えば公募株式投資信託の場合、以下の要件をすべて満たすもの ・販売手数料はゼロ(ノーロード)・信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合0.5%以下)に限定・顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること・信託契約期間が無期限または20年以上であること・分配頻度が毎月でないこと・ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと |
さらに、つみたてNISAで購入できる金融商品は、金融庁のお墨付きをもらった長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託に限られているので安心です。
ちなみに私はつみたてNISAではなく普通の一般NISAで積み立てしているのですが、来年からつみたてNISAに変更しようかなぁと考えています。
どうしてワーママにおすすめなの?どんな人におすすめなの?
メリット・デメリットを踏まえると、インデックス型の投資信託の積立はこんな人におすすめだと言えます。
- 会社員や公務員など、安定した定期的な給料がある人
- 資産運用に興味はあるけど手間をかけたくない人
- 若い人(20代〜30代は特におすすめ)
子育て奮闘中のワーママは、たぶんこの条件に当てはまる人が多いはず。
積立投資は、基本的に毎月いくら、という設定をして、一定の間隔で一定の額を投資する方法なので、会社員のような、毎月安定した給料がある人に向いています。
日々の仕事や育児に忙しくて、資産は銀行に預けっぱなし、という人も多いと思いますが、投信の積立は一度設定すればあとは何の手間もかからないので、忙しい方でも資産運用ができます。
そして、長期保有することで元本割れのリスクが減って、より大きなリターンが見込めるので、早く始めて長く続けるほど、メリットを享受できる可能性が高まります。
インデックス型の投資信託って、どんなものがあるの?おすすめは?
まぁあのですね、ぶっちゃけて言うと、つみたてNISAで購入可能な指定インデックス投資信託って、2020年4月現在、156本あるんですけど、全部金融庁の審査を通ったそれなりの投資信託ばかりなんで、この中からどれを選んでも正直大差はないと思います。
後は好みの問題なんですが、私のおすすめは、
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
あたりですかね。
運用手数料が安いですし、安心して持っていられます。
色々な方がおすすめしている投資信託でもありますよね。
ちなみに①や②の全世界株式なら、それ一つだけ積み立てればいいので楽だと思います。
人の数だけ投資方法はある!みんな違ってみんないいのだ
海外の統計で、投資で最もリターンを得ているのは、亡くなった人、投資をしていることを忘れている人だったとか。
つまり、ちょこちょこ売買する人よりも、何もせずにほったらかしにしている方人の結果的に資産が増える場合が多い、ってことなんですよね。笑
私は3年近く投資をしているのですが、確かにその通りかも、と感じています。
勉強し、手間と時間もかけながらちょこちょこ売買している個別株より、ほったらかしにしているインデックス型の投資信託の方が成績がいいんですよ…。
悲しいことに。笑(2020年5月現在)
でも、なぜインデックス型の投資信託の積立という投資方法一本にしないのかというと…
投信の積立は本当に手間がかからないので、つまらなくなってきちゃうんですよね。投資をやっている楽しさがあんまりないというか…。
私は投資自体が好きなので、投信積立だけだと物足りなくなってしまうのです。
それに、単純に色んな投資方法に興味があるので、多少失敗したとしても、色々と自分で試してみたいと思っています。
自分に合った投資方法を見つけるべく、これからも試行錯誤するつもりです。
そんなわけで色々な投資を試している私ですが、もし、私と同じような状況の友人に投資について相談されたら、とりあえずインデックス型の投信積立をおすすめします。
投資ってなかなか人におすすめしづらいものなんですが、投信積立は初心者でも始めやすくて、手堅い投資方法だと思っています。