【他のNISA口座との違いと特徴】結局、ジュニアNISAで買う金融商品は、何がベストなのか?
こんにちは、ねるこ(@neruko_toushi)です。
2017年生まれの子供がいる我が家は、生まれた次の年の2018年に楽天証券でジュニアNISA口座を開設しました。
開設以来、自分なりにいいと思った株を購入してきたのですが、ずっと、ジュニアNISA口座で買う株って、何がベストなのか?と悩んでいました。
投資は元本が保証されないことは十分承知しているものの、将来の学資用資金として考えているジュニアNISAは、なるべく手堅く運用したかったんです。
- ジュニアNISAの特徴が知りたい
- ジュニアNISAを開設したけど、何を買えばいいか分からない
- 低リスクで手堅く運用できる金融商品が知りたい
- 他の人がジュニアNISAでどんな資産運用をしているか知りたい
ジュニアNISA口座で、小型成長株(グロース株)を買ってみた結果
ジュニアNISA運用の1年生だった2018年は、80万円の枠(1年間のジュニアNISA口座の非課税枠の上限)を目一杯使うことを意識しつつ、自分の好きな日本株を3銘柄購入しました。
2018年中に買った銘柄3つとその後の状況こちらです。
- MCJ(6670)→株価が上下しすぎて不安になり、プラスのうちに売却
- 昭和真空(6384)→高値掴みで現在約15万円の含み損
- スタジオアタオ(3550)→一時期は調子が良かったものの、いきなり暴落して含み損
既に売却したMCJの売却益が56,200円あるものの、昭和真空とスタジオアタオが下がりすぎていて残念な結果に。
特にスタジオアタオは配当も少ないですし、わざわざジュニアNISA口座で買うべき株ではなかったなぁと後悔しています。
小型成長株って、確かに当たれば大きいですが、それを当てるのは難しいし、配当も低くて株価も不安定なものが多いです。
投資を始めたばかりだった2018年は、株を始めたばかりで知識が乏しく、とりあえず自分の好きな小型の成長株を買っていました。
…ですが、今振り返ってみると、2018年のジュニアNISAでの銘柄選びは失敗したな、と思っています。
まずは、ジュニアNISAについて知ろう
じゃあ、ジュニアNISAでは何を買うのが正解なのか?
自分なりの答えを出すべく、まずはジュニアNISAという制度について調べてみました。
ジュニアNISAとは
ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)とは、2016年にスタートした、子どもの将来に向けた資産形成をサポートするために導入された非課税制度です。
ジュニアNISAの利用(口座開設)ができるのは、日本に居住する0歳から19歳までの未成年者です(口座開設する年の1月1日時点で19歳であれば、その年中に口座開設が可能です)。
ジュニアNISAの口座管理や運用は、原則として未成年者(子ども・孫)は行いません。
口座開設者は未成年者の名義となりますが、親などの親権者等が未成年者に代わって口座の管理・運用を行います。
ジュニアNISAと他のNISAとの違いと特徴
現在、NISA口座には3つの種類があります。
ジュニアNISA口座と他のNISA口座との違いを簡単にまとめてみました。
ジュニアNISA (2016年〜) | NISA (2014年〜) | つみたてNISA (2018年〜) | |
対象者 | 日本在住で0〜19歳 | 日本在住で20歳以上 | 日本在住で20歳以上 |
金融機関変更 | 不可 | 可 | 可 |
取引主体者 | 口座名義人(本人) 又は親権者 | 口座名義人(本人) | 口座名義人(本人) |
非課税投資枠 | 80万/年 | 120万/年 | 40万/年 |
非課税期間 | 最長5年間 | 最長5年間 | 最長20年間 |
対象商品 | 上場株式、投資信託等 | 上場株式、投資信託等 | 投資信託等 (定期定額の買付) |
ロールオーバー | 可 | 可 | 不可 |
払出制限 | 18歳まで払出不可 | なし | なし |
ジュニアNISAは他のNISA口座とは異なる特徴があります。
- 毎年80万の範囲内で5年間非課税で投資できる
- 制度終了後も成人になるまでは非課税で保有可能
- ロールオーバー可能な額に上限はない
子どもが18歳になるまで払い出しできない
→2024年以降、その年齢制限が撤廃され、18歳未満でも源泉徴収されずに(非課税のまま)払い出しができるようになりました
個人的には、一番のメリットは「ロールオーバーすれば20歳まで非課税で運用できる」こと。
うちの場合は、0歳から始めているので、4歳までは80万の範囲内で非課税で投資できて、その後はロールオーバーすれば20歳まで非課税のままで保有できます。
しかも、ロールオーバー可能な額に上限はないんです!
ジュニアNISA口座って、子どもが小さければ小さいほど、運用メリットが大きいんですよね。
2023年に廃止が決定されたけど、デメリットが解消!
2020年度の税制改正により、ジュニアNISAは2023年末で終了・廃止されることになりました。
そして、この税制改正により2024年以降、その年齢制限が撤廃され、18歳未満でも源泉徴収されずに(非課税のまま)払い出しができるようになりました。
これにより、ジュニアNISAの大きなデメリットだった、「基本的に子どもが18歳になるまで払い出しできない」というデメリットがほぼ解消されます。
今(2021年)から利用をスタートした場合、利用できるのは2023年末までなので投資可能額は240万円(80万円×3年間)になります。
期間は短くなりますが、メリットは十分享受できるはずです。
ジュニアNISAで高配当株・優待株はおすすめ?
…つまり、この長い非課税期間を有効に使える金融商品がベストなんじゃないかと思います。
まず思いついたのが「高配当株」です。
そんなわけで、2019年に初めて買った株はオリックス(8591)でした。
オリックスは、高い配当率も魅力ですが、優待が良いところもポイントです。
私は自分口座でもオリックスを持っていて、NISA口座で持つには良い銘柄だと思っていました。
でも、80万の範囲内でオリックスのような個別株をバランス良く購入するのは難しいです。
買う銘柄にもよりますが、個別株を単元で買うのは10〜30万ほど必要になります。
それに、個別株を20年近く放ったらかしにするのって、どんなに大企業でも不安が残ります。
(途中で売却はできますが)
個別株より投資信託やETFが相性良し!比較表とメリット・デメリット
というわけで、なるべく長く保有し続けたいので、個別株中心ではなく、投資信託かETFをメインにした方が良いのかなと思うようになりました。
投資信託とETF、個別株の比較表はこんな感じです。
投資信託 | ETF | 株 | |
上場/非上場 | 非上場 | 上場 | 上場 |
価格 | 1日1回算出される基準価額による | 市場が開いている間は常に変動 | 市場が開いている間は常に変動 |
買い方 | 販売会社を通じ基準価額をもとに購入価額を算出して購入 | 証券会社を通じ、市場で指値/成行注文で取得 | 証券会社を通じ、市場で指値/成行注文で取得 |
売買コスト (手数料) | 証券会社による | 証券会社による | 証券会社による |
運用コスト (信託報酬) | (ETFより)高め | (投資信託より)安め | ない |
分配金の再投資 | 可能 | 不可能 | ー |
投資信託・ETFのメリットはこんな感じ。
- リスク分散できる(分散投資+銘柄の自動入れ替え)
- ベンチマークをもとにプロが運用してるので、安定した利益が望める
- 少額から購入できるので、NISA枠を無駄なく使える
ジュニアNISA口座で保有するなら、個別株より投資信託やETFの方が相性がいいです。
我が家の結論!ジュニア口座では投資信託+高配当優待株を買う!
じゃあ、投資信託とETFどちらがおすすめなの?と言いますと、それぞれ一長一短あり、
- ETFは分配金を再投資できないが、投資信託なら再投資できる
- 運用コストはETFの方が安いものが多い
投資信託にするかETFにするかは、選ぶ銘柄や証券会社、後は好みの問題で、どちらでも良いかなと思います。
そんなこんなで、どの投信・ETFにするか悩んでいたところ、我が家がジュニアNISA口座を開設している楽天証券のジュニアNISA口座は、外国株式取引はできないことが分かりました。
そのため、日本ETFは購入できますが、外国(海外)ETFは購入できません。
楽天証券でも、ジュニアNISA口座ではない一般のNISA口座や特定口座ならもちろん海外ETFも購入できます。
ちなみに、ジュニアNISA口座で外国株式取引ができるのは、SBI証券のみです。
(2020年12月現在)
我が家は分散投資する意味も兼ねて、海外市場に投資したいので、日本ETFしか購入できないのなら、ETFは候補から落ちることになりました。
そのため、ジュニアNISA口座では、海外株式をポートフォリオに組み込んでいる投資信託を購入することにしました。
ですが、80万の枠の全てを投資信託にするのではなく、高配当かつ優待のいい個別株を20万くらいの枠内で保有したいと思っています。
投資信託に全振りしようか迷いましたが、投資信託だけより個別株を保有していた方が運用が楽しいんですよね。
私は、個別株を保有して、配当や優待を貰ったり、株価をハラハラしながら眺めつつ会社を応援したり、決算をチェックしたり、株主総会に出たりするのが、投資をやる醍醐味だと考えています。
全て投資信託にする方がリスクは少ないと思うのですが、せっかく投資をやるんだし、長く保有するのだから、株式投資の楽しみを味わいたいなぁと思ってしまうのです。
そんなわけで、
投資信託:高配当優待株=3:1
くらいの割合で購入し、投信でリスク分散しつつ、高利回り優待株で配当や優待という株の恩恵を受けながら運用する方針でこれからジュニアNISAを運用していこうと思います。
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